サグリ、株式会社パデコの「バングラデシュ金融包摂強化プロジェクト」へ の参画を通じて、バングラデシュでの事業を開始。
サグリ株式会社(本社:兵庫県丹波市、代表取締役:坪井 俊輔、以下サグリ)は、衛星データ(SATELLITE)×機械学習(AI)×区画技術(GRID)を掛け合わせ、農業や環境における課題解決を目指す岐阜大学発のインパクトスタートアップです。当社は、国際協力機構(Japan International Cooperation Agency、以下 JICA)が実施している「バングラデシュ金融包摂強化プロジェクト(略称 Inclusive Risk Mitigation Project、以下IRMP)」との連携を通じてバングラデシュでのプロジェクトを開始します。
・「バングラデシュ金融包摂強化プロジェクト(IRMP)」について
JICA のカウンターパートとして IRMP を実施する Palli Karma-Sahayak Foudation(以下、PKSF)は、バングラデシュにおけるマイクロファイナンス機関(Microfinance Institutions(以下、MFIs)をパートナー団体として貧困層に金融・非金融サービスを提供している。IRMP では、PKSF が、①気候変動に起因するリスクに対するレジリエンス向上のための金融・非金融サービス導入、②PKSF 及びパートナー団体の能力強化研修の実施、③マイクロ保険導入のための制度環境構築のための対話実施を展開しています。プロジェクト期間は2019年3月から2025年8月までとなります。
・プロジェクトにおけるサグリとIRMPの連携
サグリは IRMP 業務実施の委託を受けたパデコと連携して、以下の実証事業を展開します。
目的:金融包摂強化プロジェクトで提供する金融(マイクロ保険)及び非金融サービスの顧客である農家に対して、サグリの技術による新しい付加価値を提供し、気候変動適応型の農業基盤を強化する。
① PKSF加盟パートナー団体の顧客である農家に対して、衛星データによる土壌分析を実施し、実際の土壌分析結果との乖離状況を分析し、サグリのテクノロジー現地化を推進する。
② IRMP と協力して、PKSF 加盟農家の営農状況についてヒアリングを実施し、カーボンクレジット組成のために必要な情報を集め、クレジット申請に必要な体制を構築する。
③ ①の情報をもとにPKSF及びパートナー団体と協調して、最適な営農指導を展開する。
・株式会社パデコについて
パデコは、1983 年の設立以来、110 以上の国で 1300 を超えるプロジェクトを実施してきました。インフラ開発などのハード分野に加えて、経済、社会、人間開発などのソフト分野も包括した総合的なサービスを提供します。2023 年にはパシフィックコンサルタンツのグループ企業となり、よりグローバルに活動を展開しています。
・サグリ株式会社について
サグリ株式会社は「人類と地球の共存を実現する」をビジョンに掲げ、2018 年 6 月に兵庫県で創業した岐阜大学発のインパクトスタートアップ企業で、2021年6月にはリアルテックファンドから総額1.55 億円の資金調達を実施し、2022 年 12 月に SB テクノロジーと資本業務提携を締結しました。農林水産省より農林水産技術等大学発ベンチャーに選定。また、環境省スタートアップ大賞事業構想賞を受賞。2023 年には、経済産業省から J-Startup および-Startup Impact の 1社として選定され、ICCサミット KYOTO2023 カタパルトグランプリ優勝。海外事業においては、シンガポールとインドに現地法人を有し、実証と事業展開では、インド・ベトナム・タイ・バングラデシュ・ケニア・タンザニア・ペルー・ブラジルに展開中。
2024年4月25日付の日本経済新聞で、当社がバングラデシュで衛星データを活用した農家の支援をJICAと連携のもと進めている事を紹介していただきました。
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