サグリ、東海拠点として浜松支店を開設へ

〜サグリ株式会社浜松支店を浜松駅から徒歩5分、ザザシティ中央館4Fに設立しました〜

サグリ株式会社(本社:兵庫県丹波市/ 代表取締役:坪井 俊輔)は、衛星データとAIによる機械学習を掛け合わせ、グローバルの農業と環境課題の解決を目指すベンチャー企業です。この度、静岡県浜松市にサグリ株式会社の東海拠点となる浜松支店が設立したことを発表します。また、令和3年度にサグリ株式会社は、浜松市実証実験サポート事業、浜松市ファンドサポート事業の両面で採択をいただき、行政課題及び農業現場の両側面で、事業の推進を行っていきます。

浜松市実証実験サポート事業とは

浜松市では、様々な自然環境を有する浜松市を舞台に、独自の技術やアイデアを実証実験するプロジェクトを全国から募集しており、実証フィールドの斡旋やプロジェクトの経費支援など各種サポートを通じて、浜松市の社会的課題の解決×テクノロジー活用による産業振興の推進を行っています。
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/desupport/
サグリ株式会社は、第3期の採択プロジェクトとして、テーマ18「衛星データを用いた農地利用状況調査」の課題に対して、採択をいただき、現在取組みを進めています。
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/desupport/project/index.html

浜松市農業委員会の課題について

令和3年度実証実験サポート事業 課題 テーマ18「衛星データを用いた農地利用状況調査」
1.解決したい課題の内容
農地行政上、農地の利用状況の把握は極めて重要であり、農地法においても毎年の農地の利用状況調査が求められている。農地利用最適化推進委員37名により毎年7月から10月にかけ、現地調査を行っている。浜松市の市域は広大であり、様々な地域、地形を有している。(国土縮図型都市)農地はそのあらゆる地域に存在している。
<課題>
●地形的に現地に到達できない農地(未調査農地)がある。
●現地調査に多数の調査員が必要
●調査結果評価の統一(目揃え)が難しい→調査員により調査結果にブレ
●年1回(夏)しか実施できない→夏作物、冬作物等があり夏季の管理状況が異なる

2.実現したい目標について
・精度、鮮度の高い農地の利用状況データの収集 ・データに基づいた農地の適正利用の推進

3.必要とする技術について
○現地確認を要さない利用状況調査(オープンデータで鮮度の高い衛星データ等の活用)
○調査結果評価の自動化・一人称化(AI技術等の活用)
○年数回(季節ごとに)調査可能な簡便性 ※ドローン調査は不可…市域(調査範囲)が広く、飛行作業が膨大となるため

4.想定する実証実験(内容・希望時期等)について
農地の耕作地⇔耕作放棄地の評価(将来的には作付け作物の調査も視野に入れたい)
① 参加企業による衛星データ、AI技術を用いた農地の利用状況調査(市域全域)
② ①の調査結果を基に市職員による現地確認(作物、地形別に数地区抽出し調査)
③ 参加企業、市による調査精度の検証(①データと②職員調査結果との突合評価)
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/documents/90057/18eisei_10927_marked.pdf

浜松市ファンドサポート事業について

浜松市は、起業後の事業の本格的な離陸や急成長を目指す浜松市内スタートアップに対し、研究開発・事業開発に必要な資金を、VCの投資活動と協調しながら、本市が交付金(浜松市ファンドサポート事業費交付金)を交付しハンズオンで支援する取組みである「浜松市ファンドサポート事業」を立ち上げており、令和3年度、本事業にて支援(交付金交付・ハンズオン支援)するスタートアップとしてサグリ株式会社が採択されました。浜松市が認定するベンチャーキャピタルとしては、合同会社リアルテックジャパン、Bonds Investment Group株式会社が認定されており、昨年6月にサグリ株式会社は同社より資金調達を発表しております。
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/hamact/support/fund-support.html

サグリ浜松支店について

サグリ浜松支店はザザシティ浜松中央館4Fに設置されたプライベートオフィスとなります。浜松支店は、静岡県、山梨県、愛知県、岐阜県、滋賀県、三重県の農業現場に特化した拠点のため、当社人員は、自治体やJA、農業現場へ日中は赴いており、不在にしていることが多いため、アポイント無しでの訪問は基本的にご対応ができません。サグリ株式会社へのご連絡や郵送等は、兵庫本社にお願いします。また、同じ階に設置されているはままつトライアルオフィスとは場所は異なりますので、ご注意下さい。弊社のオフィスはザザシティ浜松中央館の415となります。

ザザシティ浜松中央館415号室前の廊下風景ザザシティ浜松中央館415号室前の廊下風景

浜松支店:静岡県浜松市中区鍛治町100-1 ザザシティ浜松中央館415

サグリ浜松支店、家具搬入前のプライベートオフィス内装についてサグリ浜松支店、オフィス家具搬入前のプライベートオフィス内装について

サグリ株式会社について​

サグリ株式会社は、平成31年6月に兵庫県で創業を行うスタートアップ企業であり、令和3年6月にはリアルテックファンドなどから総額1.55億円の資金調達を発表しました。また、ひょうご神戸スタートアップファンドの第一号案件の出資となりました。令和3年度農林水産省 農林水産技術等大学発ベンチャーに認定され、近畿経済産業局より、J-Startup-KANSAIに選出。環境省スタートアップ大賞事業構想賞受賞や東洋経済2021すごいベンチャーに選出されました。また、国立大学法人東海国立大学機構岐阜大学により岐阜大学発ベンチャーに認定されました。また浜松市に支店を開設し、浜松市実証実験サポート事業、浜松市ファンドサポート事業に採択された。

衛星データ及びドローンによる耕作放棄地の見える化

耕作放棄地は、過去に耕作されていたが、1年以上作付け(栽培)されていない農地です。全国でおよそ滋賀県と同じ面積が存在しており、直近25年間でその面積は約2倍になりました。この耕作放棄地が増えてしまうと、国内の食料自給率の低下だけでなく、鳥獣害被害や雑草・害虫の増加など、大きな課題が生まれる原因となります。耕作放棄地の早期発見や対策を行うために、各市町村では農業委員会が設置され、農地法に基づき、現況確認や転用の調整などを行っています。現地確認調査(農地パトロール調査)は現場の農業委員の大きな負担であり、また、全ての結果を紙からパソコンに手入力しています。これらのアナログの業務を解決するために、人工衛星データやから得られる広域性、周期性、ドローンデータによるピンポイントの農地把握の双方の優位点に着目。衛星データとAI(機械学習)を用いて、耕作放棄地を見える化するアプリケーションサービス「ACTABA(アクタバ)」を開発し、令和3年度実証実験サポート事業に採択され、浜松市農業委員会と実証実験を行っています。