サグリ株式会社、ベトナムの大手製糖会社 Nghe An Sugar Co., Ltd. と MOU(覚書)を締結
― 再生型農業への転換により、農家の収益と原料供給の安定をめざす ―
サグリ株式会社(本社:兵庫県丹波市、代表取締役:坪井俊輔、以下「サグリ」)は、ベトナム・ゲアン省の製糖会社 Nghe An Sugar Co., Ltd.(以下「NASU」)と、持続可能なサトウキビ栽培プログラムにおける協業に関するMOU(覚書)を締結しました。

本協業では、NASUのサトウキビ栽培地を対象としたパイロットプロジェクトを計画しています。地域の条件に合った再生型農業の実践と、サグリのデジタルプラットフォーム「SagriVision」を活用した圃場管理を組み合わせ、土壌の健全性、収量・品質、生産コストへの効果を検証します。得られた結果をもとに、NASUの原料調達地域での拡大を検討します。
■ 協業の背景と目的
ベトナムの製糖業はこの5年で生産量をおよそ2倍に伸ばし、単位面積あたりの砂糖生産量はASEANで高い水準にあり、NASUが拠点とするゲアン省は北中部を代表するサトウキビ産地です。サトウキビ生産を含むベトナムの農業では、気候変動への対応や生産コストの抑制が課題となっています。こうしたなか、サトウキビの持続的な生産を支えるためには、生産性の維持・向上に加え、土壌の健全性や投入資材の利用効率を高め、農家が継続して栽培に取り組める環境を整えることが課題となっています。本プロジェクトでは、農法転換が参加農家およびNASUにもたらす農学的・経済的効果を検証します。農家にとっては収量の向上・安定化や生産コストの削減、NASUにとっては原料供給の安定化につながる取り組みを進めます。
■ 主な取り組み
1.地域の条件に合わせた再生型農業の実践
サグリの再生型農業プログラムのもと、現地のサトウキビ栽培の専門知見を取り入れ、栽培履歴や土壌分析の結果にもとづいて作成したプロトコルに沿って、再生型農業への転換を支援します。両社はまず、NASUの原料調達地域の一部での実証に向けて、具体的な実施内容を協議していきます。
2.デジタル営農ツールの連携による圃場の詳細情報のデジタル化
NASUが運用する営農管理アプリと、サグリの「SagriVision」の連携を進めます。同アプリに蓄積された農家・圃場・生産情報や営農記録に、衛星データ、Digital Soil Mapping(DSM:デジタル土壌マッピング)、プロセスベースドモデルを用いたSagriVisionによる解析を組み合わせ、圃場ごとの土壌・生育状況や農法転換の効果を把握できる環境の構築を目指します。これにより、現場での営農判断や専門家による技術支援を支えるとともに、取り組みの効果検証に活用します。
■ 今後の展開
両社は実証の結果を踏まえ、対象エリアの拡大と本格導入を検討します。プログラムから生まれる炭素をはじめとする環境・持続可能性に関する価値の活用についても、実証結果と市場環境を踏まえて検討します。
■ Nghe An Sugar Co., Ltd. について
ベトナム・ゲアン省を拠点とする同国有数の製糖会社です。品質および食品安全マネジメントの国際規格であるISO 9001およびISO 22000の認証を取得し、地域の農家と連携しながらサトウキビ産地の持続的な発展に取り組んでいます。
■ お問い合わせ
国内外での連携や実証、弊社ソリューションにご関心をお持ちの企業・団体の皆さまは、ぜひお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ先:agri-innovation-dev@sagri.co.jp