タイのカセサート大学と覚書(MoU)を締結。

この度、タイのカセサート大学と衛星データとAIを活用した土壌分析及び脱炭素によるカーボンクレジット創出の実証事業に関するMoUを締結したことをお知らせいたします。

・MoU締結の背景

タイは農作物の加工業及びその輸出が盛んである事から東南アジアの農業大国です。農業は国土の面積の41%にも上っております。しかし、農業が盛んな一方で農業技術においてのDX化も目立っております。農家へのデータの収集やデータを利活用した営農情報普及の面で課題がありました。また、タイが有する農地情報データ基盤もアナログに整備がされており、これらのデジタル情報化が広く求められていました。

当社では去年11月にタイ最大の財閥であるCPグループとトウモロコシの実証事業で合意締結。CPグループ傘下のタイ東北部のとうもろこし農地で当社の衛星データを活用した土壌分析手法を活用。従来の土壌分析が要する高価なコストや分析時間を大幅に削減し、施肥の最適化を目指し、農地由来のカーボンクレジット創出事業でも議論を進めております。こういったタイでの当社の事業背景を受け、去年よりタイ農学に関する幅広い知識と研究で名高いカセサート大学と共同研究の話し合いを行っておりました。両社が協調する事でタイでの更なる農業及び脱炭素によるカーボンクレジット事業を展開できることから、この度合意に至りました。

東南アジアにおいて当社がMoUを締結した大学としてはインドネシアのボゴール大学、ベトナムのカントー大学に次ぐ3か国目の大学との事例となります。

・カセサート大学とのMoUにおける、協力分野

1)衛星データとAIを活用したタイの農地からのカーボンクレジット創出に関する共同研究。化学肥料の削減・炭素貯蓄の増加や、水管理手法によるメタンガスの削減など、幅広い脱炭素農法でのカーボンクレジット創出の研究を行っていきます。

2)カセサート大学の大学院生へのインターンシップの機会の提供を通じて、タイにおいての産学連携を促していきます。

(カセサート大学)
1943年に創立した国立大学であり、タイにおける最初の農業大学です。 科学、芸術、社会学、人文学、教育学、工学、建築などの学科があり、タイ農学に関して幅広い知識と研究も名高くタイでもっとも規模の大きい大学の一つです。
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・これまでの当社が海外の大学とMoU締結した事例

インドネシアのボゴール農科大学(IPB)との覚書(MoU)を締結(2023年12月)

ベトナムのカントー大学とMoU(合意覚書)を締結しました(2023年9月)